2022.10.08子育てポケットノート
子育てポケットノートvol.283~子どもへの接し方~
こんにちは。
Edu Support Office 川上淳子です。
Photo by pixabay
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10月7日の連続テレビ小説『舞いあがれ!』のお話、まるで過去の自分のことかと思いました。
原因不明の高熱に見舞われる主人公「舞」。
病状の改善にと、母と共に大阪から母の故郷長崎の五島で過ごしていたある日、祖母が娘である舞の母に大阪に帰るよう叱るのです。祖母は舞が母親の顔色を伺って、自分の気持ちを言えずにいることを看破していました。
「熱が出るかもしれない」
「やっぱり熱が出たよね」
と母親の心配が事実になり、事実は子への過保護を生み、舞自身は思考を止め、母が期待する体調に陥っていたのでした。その経緯が自分の小さかったときと同じでした。
私の母は親戚や近所の方との茶飲み話に私を同席させ、「体が弱い」「おとなしい子」「あんまりしゃべらない」と言っていました。そうした言葉の一つ一つは子どもの人格に影響し、そうなんだと思い込まされていました。大卒後、就職前の健診で医師に「働かない方がよい」とまで言われる虚弱体質でした。
母原病が話題になったのは1970年代の終わり、私が大学を卒業した年です。母の言動や私の体調がこの病にあたるのではと感じていました。
久徳盛重の『母原病―母親が原因でふえる子どもの異常』サンマーク出版の本、長い間、本棚に置いていました。詳しくはコチラ☞母原病 – Wikipedia
この呪縛が解けたのは就職してからでした。おしゃべりだし、世話好きだし、何より病気らしい病気をせずに36年間勤務することができました。母が言っていた「私」と対極でした。
体が弱い子にして自分の手元に留めようとしていたと、今は理解することができます。その一方で、そうした手段しか取れなかった母を哀れにも思います。
そんな私も、実はわが子が帰省すると、「いつ、何をどうするのか」をいちいち確かめています。きっと一緒に住んでいたら、あれやこれや命令したり誘導したりするのではないかと思います。私の過干渉を察してか、長女は大学生の頃から一人暮らしを始めました。
「近すぎる」
と長女は何度か言っていました。母原病にかかると察知していたのでしょう。
さて、『舞いあがれ!』の主人公は祖母はどのような接し方で舞を育てていくのか見守っていきたいものですね。今作は好評とのこと、楽しみに観たいと思います。
皆さまはお子さんとの接し方に悩みはございませんか。
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Edu Support Office 代表 川上淳子
☞一般社団法人日本アンガ―マネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント®
元国立大学法人宮城教育大学教育学部非常勤講師
元宮城県公立小学校教員
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